先週水曜日、アルファベット(Alphabet Inc.)(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)の第4四半期決算発表に伴い、同社のクラスA株とクラスC株は、プレマーケット取引でそれぞれ前日比7.10%安、6.9%安の値を記録した。
出来事:アルファベットのクラウド収益が市場予想を下回った一方でAI支出は大幅に増加した。
Googleの親会社であるアルファベットは、強いビジネスの成長により、1兆9650億ドルに達したという12%の年率増を記録した。Googleサービスからの収益は841億ドルで10%増となり、Googleの検索、YouTube広告、およびその他の広告セグメントの持続的な強さに牽引されている。
ただし、アルファベットのクラウドコンピューティング部門の収益は、市場予想の1兆219億ドルから見込んでいた12%増に対し、1兆1960億ドル(YoY)という30%増を記録した。クラウドベースのAIサービスの予想を下回った実績について、最高財務責任者(CFO)Anat Ashkenazi氏は、容量の制限を理由に挙げた。
アルファベットはまた、2025年に資本支出に750億ドルを投じる予定を発表し、これにより人工知能(AI)インフラを大幅に強化することを示した。これはアナリストの予測に対し29%上回る数値で、主に中国DeepSeekの高性能AIモデルの台頭を受けてのものだが、この発表を受けて投資家たちの懸念が指摘されている。
CEOのSundar Pichai氏は、アルファベットの支出増について正当化し、アルファベットは競争力を維持するためにAIの機能を拡張する必要があると強調した。アルファベットのAI機能を備えた検索機能は、同社のAI戦略の節目となる出来事として、従来の検索結果と同等の収益率を記録している。Pichai氏は、広告を含めたGemini AI(GoogleのAI)の将来の収益化戦略についても示唆している。
中国のDeepSeekが進める進展にもかかわらず、Sundar Pichai氏は、GoogleのGeminiは引き続き効率、コスト、性能の面でリードし続けていると述べた。
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なぜ重要か:今回の決算を受け、アルファベットは株式市場の参加者を失望させた形だ。特にオンラインサービスの収益性に関する懸念が高まっている。アルファベットが直面する課題の中心的なものは、その成長戦略の一環としてのGoogleクラウドセグメントである。これには、マイクロソフト(Microsoft)(NASDAQ:MSFT)やアマゾン(Amazon)(NASDAQ:AMZN)など、競合する企業によるクラウドサービス市場での競争が含まれる。同社はまた、米中両国の規制当局からの監視を受け続けており、このことも投資家たちの懸念を高めている。
過去12か月間でGOOGは、総じて投資家の信頼を背景に44%以上急騰した。