ジュニア・マルティン・ルーサー・キング・デーを記念し、米国では1月20日(月)に金融市場の取引が一時中断される。
連邦の祝日に伴い、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダックはもちろん、米国の債券市場や店頭取引も休場する。前大統領ジミー・カーターの国葬が行われた後、市場が終了してからわずか2週間も経たない今回の休場となる。
1月20日、英国のロンドン証券取引所グループをはじめとする主要な国際取引所は通常の取引時間を維持する。上海、香港、東京、ユーロネクストのパリ取引所も通常通り運営される。
金融取引を行う投資家にとって、米国全土の連邦準備銀行と全ての実店舗銀行は休業となるが、ATMやデジタルバンキングサービスは利用可能。郵便局も定期郵便配達を停止し、プライオリティエクスプレス郵便のみを運営する。
市場分析家は、株式の価格が歴史的にはジュニア・マルティン・ルーサー・キング・デーの前後で特有の動きを見せていると指摘し、S&P 500が祝日の1週間前に上昇傾向にある。昨年は、長い週末前の4取引日で3.27%上昇するという結果となったものの、投資家が早期に手を引いたためトレーディングボリュームは減少した。
この祝日が初めて連邦政府によって施行されたのは1986年で、それまでの1983年にロナルド・レーガン前大統領によって法律に署名された。また、この祝日が全米50州で普遍的に祝われるようになったのは2000年のことである。この祝日は、1964年にノーベル平和賞を受賞した公民権リーダーの遺産を讃えるものである。
取引は1月21日(火)に通常の時間に再開する。
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