仮想通貨(暗号資産)開発企業オープンエーアイ(OpenAI)のCEOであるサム・アルトマン氏が、今週アブダビを拠点にする投資会社MGXとの資金調達の議論のため、アラブ首長国連邦を訪問する予定であると報じられた。
出来事 アルトマン氏の訪問は、ロイターの報告によると、2つの情報筋から確認されている。
OpenAIにとって大きな転換期となるこの訪問は、より低コストの人工知能(AI)の代替手段である中国のDeepSeekが立ち上がる中で行われることになった。
なぜ重要なのか アルトマン氏がMGXとの会議を行うのは、AIサービスとの提携を発表したばかりの日本のソフトバンクグループ(OTC:SFTBY)を訪問した直後のことだ。石油資源の豊富な国々を抑える形で、AIのリーダーを目指し投資を続けているUAEの投資額は中国と並び、OpenAIにとって大変重要だ。
MGXは、10月に成立したOpenAIの66億ドルのファンディングラウンドの一環となっていた。さらに、OpenAIへの最大400億ドルの出資をリードするためには、ソフトバンクとOpenAIの提携には最大400億ドルの出資が必要とされている。
このラウンドによって、OpenAIの価値は3000億ドルになると予想されている。また、トランプ大統領は最近、MGXも参加するジョイントベンチャー、Stargateを発表した。その他の参加者は、オラクル(Oracle Corp.、NYSE:ORCL)とソフトバンクである。
アルトマン氏は、インドも訪問し、同国のIT大臣と会談し、低コストのAIエコシステムの構築について議論を交わした。2022年末に開始されたOpenAIのChatGPTは、毎週3億人を超えるユーザー数を誇っており、DeepSeekのコスト効果の高いAIソリューションと競合している。
(以下略)