サイクリカルに調整された株価収益率、あるいはS&P 500シラーケープレシオ(CAPE)が18か月連続30を超えている間、S&P 500指数がバブル相場の領域を依然として推移している可能性がある。
出来事トレーリングP/E(株価収益率)とは異なり、シラーP/Eは10年間のインフレ調整済みの平均EPSを使用する評価手法であり、これにより株価評価への短期的なショックや景気後退の影響が平準化される。
Katusa ResearchのXポストによると、この指標が17.58という史上最高の水準のほぼ2倍であるため市場は「バブル相場の領域に近づいている」とのことだ。
そのポストによると、「この指標で(最近の株価の調整も含めて)株式は歴史的に見てもまだ高い水準にある」と述べている。
YChartsのデータによると、3月末時点でCAPEの数値は17ヵ月連続で30を超えており、4月の時点で33.12に達している。4月14日の時点で、S&P 500指数の終値によると、この数値は34.97となっている。
Motley Foolの報告によると、過去154年間において、CAPEは30を超える水準を2か月連続で記録した事があり、つまりわずか6回しかない。
さらに、先週S&P 500指数は2022年3月以来初めてデスクロスを形成した。i3インベストのCEO、Guilherme Tavaresによると、このデスクロスは、史上3度しかなかったという結果となった。
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なぜ重要なのか: 売りを誘発したのは、世界中の投資家や企業に不安をもたらしたトランプ大統領の関税だ。
中国が関税の導入と報復で中心的役割を果たしている一方で、4月9日に米国は90日間、その他の国に対する関税を停止した。 ただし、セクター特有の関税は株式市場を不安定に保っている。
4月14日の時点で、S&P 500指数は過去最高値である6,147.43ポイントから14.1%下落していた。 ダウ・ジョーンズ工業株価平均は1年間の高値から13.15%下落し、ナスダック100指数は過去の記録から17.84%下落した。
価格の行動: 月曜のプレマーケット取引で、S&P 500指数とナスダック100指数に連動する株式ETF – SPDR S&P 500 ETF Trust(NYSE:SPY) が下落した。 プレマーケットでは、SPYが前日比0.99%安の521.20ドル、QQQが前日比1.08%安の439.26ドルを記録中である。
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