2月28日(金)、ダウ工業株30種平均は1.39%高の43,840.91で取引を終えた。S&P500は1.59%高の5,954.50で、ナスダック総合指数も1.63%高の18,847.28で引けた。
結果、米国株式は上昇して終えた。この日、テクノロジー株が上昇し、短期間での急落が見られたデル株については下落したものの、米国株式市場は小幅ながらも上昇を遂げた。 格差の拡大を警告する経済指標についての見方が一変したためだ。
一方、インフレ指標は予想を上回る結果となったが、消費者支出が低迷したことでスタグフレーションとFRBの政策に対する懸念が高まった。米国FRBの主要インフレ指標は1月に鈍化し、PCEは前年比2.5%上昇(12月は2.6%上昇)となり、コアPCEは2.6%上昇となった。一方、PCEの月次インフレ率は0.3%上昇し、個人収入は0.9%増加し、予測を上回った。食品価格は0.3%、エネルギー価格は低下し、個人の貯蓄率は4.6%に上昇した。
S&P500の11セクター全てが上昇し、情報技術、金融、ディスクレショナリー株が最大の利上げとなった。
日本時間3月1日、アジア株は全体的に上昇している。
- 日経平均株価は1.81%上昇の37,823.50で終了。上昇要因は、鉱業、ガス&水、保険セクターの株式の上昇だ。
- S&P/ASX 200は0.90%上昇し、8,245.70で取引を終えた。上昇要因はエネルギー、IT、リソースセクターの株式の上昇。
- Nifty 50は0.08%高の22,143.15、Nifty 500は0.14%上昇の19,909.15で引けた。株式の動向は、資本財、電力、耐久消費財セクターが上昇し、下落要因は、FMC、ヘルスケア、石油・ガスセクター。
- 上海総合指数は0.12%安の3,316.93、上海深圳300指数は0.04%下落の3,888.47で終了。
- ハンセン指数は0.28%高で、23,006.27で終了。
ユーロ圏の株式相場
- ユーロSTOXX 50は0.65%上昇。
- ドイツのダックスは1.32%上昇。
- フランスCACは0.70%上昇。
- 英FTSE100指数は0.53%上昇。
- ヨーロッパの株は、防衛株の急騰を受けて、軍事支出増加の計画が持ち上がっている。
05:30(米国東部時間)現在の商品相場
- WTI原油は1バレル69.69ドル(0.10%下落)、Brent原油は1バレル72.80ドル(0.01%下落)で取引。
- 強い中国製造業データが需要の改善を後押ししたことで、原油価格は上昇。しかし米国の関税、ウクライナの和平協議、世界経済の不確実性に対する懸念が上昇を制限した。
- 天然ガスは3.838ドル(0.10%上昇)。
- 金相場は1.17%上昇し、1オンスあたり2,882.00ドル。銀は1.62%上昇の32.008ドルで、銅は0.96%上昇し、1ポンドあたり4.5915ドル。
05:30AM ET時点のアメリカ市場先物
- ダウ先物は0.15%上昇、S&P500先物は0.37%高、ナスダック100先物は0.33%上昇。
- 2月には関税問題とテクノロジー株の波乱が懸念された結果、新たな関税と重要な経済指標が出る前に投資家は慎重な姿勢を見せた。
05:30AM ET時点の外国為替市場
- 米国ダラー指数は0.48%下落し、107.09で推移。ドル/円は0.09%上昇の150.85、ドル/豪ドルは0.11%下落し、1.6074で推移。
- ユーロ圏の首脳がウクライナとロシアの和平協議を推し進めたことで、米国ダラーは下落。さらにカナダとメキシコに関する関税問題に対する不安感が高まった。
この日、欧州の株式市場は全体的に上昇している。