ウォール街の伝説的投資家であるウォーレン・バフェット氏の仮想通貨への反対姿勢は、もはや説明は不要だろう。バフェット氏は一貫して、この資産クラスに対する興味が全くないと公言してきたのだから。
ビットコイン(仮想通貨:BTC)とイーサリアム(仮想通貨:ETH)にリンクした非常に人気のあるスポットETFの発売も、バフェット氏の意見を変えることはなかった。
しかし、バフェット氏の会社Berkshire Hathawayが、ある比較的知られていない仮想通貨に対応している企業に大規模な投資を行ったという事実には驚くだろう。
出来事の内実バークシャー・ハサウェイの取得リストには、ブラジルを拠点とするデジタル金融サービスを提供する持株会社であるNu Holdings Ltd.(NYSE:NU)の名前が載っている。
同行は、顧客がウォレットから直接仮想通貨資産を送受信できるようにするため、2022年に仮想通貨部門「Nubank Cripto」を立ち上げた。
同プラットフォームは当初、Bitcoin、Ethereum、およびPolygon(仮想通貨:MATIC)という仮想通貨から始まり、後にUniswap(仮想通貨:UNI)やChainlink(仮想通貨:LINK)などの通貨も取り扱い開始した。また、ユーザーはUSD Coin(仮想通貨:USDC)などのステーブルコインに仮想通貨を変換することも可能だ。
同社の最新13F記録によると、バークシャー・ハサウェイはNu Holdingsの株式86,438,997株を保有し、これは総額11.7億ドルの時価である。
過去1年間で、同社の株式は40.23%成長し、2024年以来47%以上成長した。
投資が重要な理由バフェット氏が仮想通貨に対する典型的に否定的な見解に対して、今回の選択は興味深い対照をもたらしたといえるだろう。
ウェル、ワーニングだ。もし君が仮想通貨マニアであれば、バフェット氏の意見は君の耳にとっては決して良い音にならないだろう。
「仮想通貨全般について言えることは、ほぼ確実に最終的には悪い方向に向かうだろう」とバフェット氏は2018年に語った。
2018年のバークシャー・ハサウェイの株主総会で、バフェット氏はBitcoinを「恐らくは二乗されたネズミの毒」と表現している。
株価の動き:株式の動向については、Nu Holdingsは1株11.99米ドルで取引を終了。そのため、株式は木曜日の通常の取引セッションで2.20%下落した。
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写真提供:シャッターストック