米国債の利回りが、連邦準備制度理事会(FRB)の0.25ポイントの利上げ緩和を受けて下落した。
出来事: 10年物国債の利回りは0.8ベーシスポイント下落し4.335%となり、2年物国債の利回りは2ベーシスポイント下落し4.197%となった。
同様の動きを見せ、6カ月物国債の利回りも1.3ベーシスポイント下落し4.127%となった。
米国債は、米国政府が裏付けるため、債務不履行の可能性は低いとされ、低リスクの投資とみなされている。
米国債の利回りを、デジタル資産業界が提供するものと比較すると、それは面白い結果を見せた。
第2の仮想通貨である『イーサリアム』(ETH)のベーシスポイント値を示すステーキングの年平均利回り率は、執筆時点で3.39%にとどまり、過去24時間で14ベーシスポイント下落したとStaking Rewardsにより発表された。
一方、第4の仮想通貨である『Solana』(SOL)のステーキング報酬は、1年間保有し続けた場合、6.31%を稼ぐことができる。
Solanaの利回りは過去24時間で1ベーシスポイント以上も下がり、1週間で約17ベーシスポイント下落した。
ETHは過去2か月間、上昇する米国債の利回りから圧力を受けていた。以下のグラフからも明らかなように、9月のFRBの 前回の利上げ 以来、利回りが上昇する中でETHの価格が横ばいになっている。関連記事: イーサリアムの大口投資家、資金を出金
なぜ重要か: 仮にリスクのある投資とされる仮想通貨の利回りが、TradFi(伝統的な金融)の範疇の中でも注目を集めるようになってきた。
先月、資産運用会社Ark Invest による研究論文は、『イーサリアム』が利回りを生む可能性を持つ “機関レベルの資産” としてのETHの立ち位置を強調していた。
同社は、ETHがデジタル資産の分野で、伝統的な資産である米国債と似た属性を持ち始めていると述べている。
この点で言えば、債務の期間を満期と呼ぶことができる主権国債とは異なり、EtherやSOLのような仮想通貨は無期限でステーキングできる。
また、利回りの場合の定期的な利払いのように、ステーキング報酬は特定のブロックチェーンネットワークとステーキングプロトコルに依存してプログラムによって支払われる。
価格動向: 執筆時点では、ETHは1株2,919.04ドルで取引されている。過去24時間で3.62%上昇しており、 Benzinga Proのデータによれば、SOLは6.36%上昇し、199.28ドルになっている。
今年になってからの動きを見ると、SOLとETHは逆の動きを見せており、SOLは今年になってほぼ2倍の価値を上げている一方、ETHは28%しか上昇していない。
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