フランスの通信衛星運営会社Eutelsat Communications S.A.は、米国大統領ドナルド・トランプがウクライナに軍事援助を凍結すると発表して以来、630%以上上昇している。
出来事Eutelsatの急騰は、同社がウクライナで米スペースX(以下「スペースX」)のStarlink衛星サービスの代わりに欧州連合と交渉中であることに関連している(Investing.comの報告)。
CEOのEva Berneke氏は木曜日にブルームバーグTVに対して、複数のスターリンク端末をウクライナに置き換える要求について調査中であると語った。同社はすでにウクライナに進出しているが、Berneke氏はStarlink端末を4万台近くまで置き換えるには数ヶ月かかるだろうと語った。
イーロン・マスク氏が保有するスペースXが製造するStarlinkは、伝統的なインターネットプロバイダーでは不十分な地域を中心に、世界中に高速で低遅延のブロードバンドを提供する衛星インターネットサービスだ。
トランプ大統領は月曜日、ウクライナに対する軍事支援を一時的に凍結すると発表し、これがロシアとの和平交渉にプレッシャーをかけるという。ホワイトハウスによれば、凍結はトランプ大統領がウクライナがモスクワとの外交交渉に本気で取り組むようになるまで、いつまでも続くという。
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なぜ重要か: Eutelsatの株は2月28日(金曜日)の1.19ユーロ(約1.29ドル)から、木曜日の最高値で8.7ユーロ(約9.40ドル)へ631.1%急騰している。
欧州各国がウクライナを支援するために軍事物資の需要が増加するのに伴い、投資家たちの防衛株への関心が高まっている。
英国首相のキア・スターマー氏は、軍事物資のための226億ポンドの融資を約束した。一方、ドイツの新たな連立政府は、軍事を近代化し、経済成長を促進するために5000億ユーロ(約5405億ドル)のインフラ基金を設立しようとしているとロイターが報じた。
株価動向: 木曜日のプレマーケット取引で、S&P500をトラックするETFである SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)と、ナスダック100指数をトラックするETFである Invesco QQQ トラストETF(NASDAQ:QQQ)が下落している。SPYは0.68%減の579.10ドル、QQQは0.84%減の497.79ドルであるとBenzinga Proのデータが示している。
水曜日には、SPYが1.07%上昇の583.06ドル、QQQが1.30%上昇の502.01ドルとなった。
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