本日の取引では、Martin Marietta Materials Inc.(NYSE:MLM)の株価は1.35%上昇し524.11ドルとなった。しかしながら、ここ1か月で株価の下落率は1.34%、1年では2.92%となっている。このため、株価が過小評価されている可能性を、同社の株主たちは意識しているだろう。
Martin Marietta MaterialsのP/E、競合他社と比較
会社の株価を、市場全体のデータや過去の収益などと比較し、長期的な株主が評価するために用いられるのがP/E比である。P/E比が低いということは、株主たちが同社の株価が今後伸びるとは期待していないことを示しているか、あるいは同社の株価が過小評価されているということを意味するかのいずれかだ。
建設資材業界のP/E比の合計が21.6であるのに対し、Martin Marietta Materials Inc.のP/E比は15.96となっており、ことのほか低めになっている。これを受けて、株主たちは同社の株価が業界全体の平均よりも悪く推移するだろうと考えるかもしれない。同社の株価が過小評価されている可能性も否定できない。
要するに、P/E比は、投資家が会社の市場パフォーマンスを評価する上で有用なツールであるが、その際には注意が必要である。なぜなら、低いP/E比は過小評価の兆候である可能性がある一方で、それは成長の見通しや財務の不安定さを示しているかもしれないし、もしくはそれはあらゆるメトリクスの中でも一つの数字に過ぎないかもしれないからだ。また、P/E比は投資家が投資判断をする際の多くのメトリクスの一つに過ぎず、それは他の財務比率、業界の動向、および質的要因と共に検討されるべきものである。企業の財務状況を包括的に分析することで、投資家はより成功に結びつく投資判断をすることができるのである。