CNNマネーの「フィア&グリード指数」が金曜日に「ニュートラル」ゾーンに下がり、市場全体のセンチメントがさらに低下した。
金曜日、米国株は下落し、ダウ平均株価はセッション中に300ポイント以上下落。S&P500は週間で2.1%の損失を記録し、ナスダック総合指数は約3.2%下落した。30銘柄からなるダウは週間で1.2%下落した。
主要なテクノロジー銘柄は損失を記録、金曜日にはNvidia Corp.(NASDAQ:NVDA)の株価が3%以上下落し、Microsoft Corp.(NASDAQ:MSFT)の株価もセッション中に2.8%下落した。一方で、Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)の株価は金曜日には約3%上昇した。
ワクチン関連銘柄は、トランプ大統領選の次期大統領がHHS(アメリカ合衆国保健福祉省)を率いるためにRobert F. Kennedy Jr.を指名したことで下落。金曜日、Moderna Inc.(NASDAQ:MRNA)の株価は7%以上下落し、Amgen Inc.(NASDAQ:AMGN)の株価もセッション中に4%超の下落を記録した。SPDR S&P バイオテクノロジーETFは5%以上下落し、2020年以来の最悪の週を記録した。
経済データの面では、10月に米国の輸出価格は0.8%上昇し、10月の1か月間での輸入価格は0.3%上昇した。10月の米国小売売上高は1か月間で0.4%上昇し、9月の見直し後0.8%の増加を記録、市場予想の0.3%を上回った。
S&P500指数のほとんどのセクターがマイナスでクローズし、金曜日には情報技術、通信サービス、ヘルスケア銘柄が最大の損失を記録した。一方、公共事業と金融セクターの株は市場全体のトレンドに逆らい、セッションを上昇で終えた。
ダウは金曜日に306ポイント安の43,444.99で終了。S&P500は1.32%安の5,870.62、ナスダック総合指数は金曜日のセッション中に2.24%減の18,680.12で終了した。
金曜日、株価が下落したワクチン関連企業については、Trip.com Group Limited(NASDAQ:TCOM)、Brady Corporation(NYSE:BRC)、 AECOM(NYSE:ACM)の3社の決算結果を引き続き注視している。
CNNビジネス「フィア&グリード指数」とは?
金曜日の指数は58.2から50.9に低下し、市場のセンチメントが「ニュートラル」ゾーンに移動した。
フィア&グリード指数とは、現在の市場センチメントの尺度であり、この指数は7つの等重指標に基づいて計算される。この指数は、0から100の範囲で算出され、0から100を振り分け、0が最大の恐怖、100が最大の欲望を示すものだ。
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写真提供:シャッターストック