エヌビディア(NASDAQ:NVDA)の今年度のGPUテクノロジーカンファレンス(GTC)の投資家期待から、ディー・ウェブ・クワンタム(NYSE:QBTS)の株価が下落した。
知っておくべきこと:今年度のGTCにおいて、エヌビディアが次世代のブラックウェル・ウルトラとルビン・チップの発表を控え、投資家はエヌビディアのGTCに対して大きな期待をしている。投資家の多くは、エヌビディアのデータセンター収益予測が2027年までに2倍以上に跳ね上がるとの見方をしており、このことが市場の関心を集めているが、アマゾンやグーグルのような企業が開発した社内チップからの競争が依然として課題となっている。
エヌビディアのカンファレンスに対する投資家の期待は大きいにもかかわらず、ディー・ウェブ・クワンタムを含む量子関連銘柄はボラタリティが大きく、一部のアナリストは、ポンジー・スキーム(投資詐欺の一種で、自転車操業型とも呼ばれる)やショートスクイーズ( ショートに傾いている時に大きく買いを仕掛ける)を警告している。
また、ディー・ウェブ・クワンタム、イオンキュー、リゲッティ・コンピューターの3社によるパネルディスカッションが今週の木曜日に予定されている。
市場経済の懸念もあり、予想を下回る小売売上高が投資家の慎重さに拍車をかけている。また、 トランプ関税の影響も景気後退の恐れを引き起こしている。
ディー・ウェブ・クワンタム株は先週、4四半期の予約を500%以上増加したと発表したことから、量子コンピューター分野で勢いが増した。また、同社の四半期の業績発表に伴って数人のアナリストが目標株価を引き上げた。この結果、この1ヵ月で株価は75%以上急騰し、現状を維持している。
ディー・ウェブ・クワンタムの株価動向: ディー・ウェブ・クワンタム株は3.58%下落し、10.78ドルで取引を終了(Benzinga Proより)。

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写真提供:シャッターストック