Salesforce Inc. (NYSE:CRM) は、その株価が強力なゴールデンクロスのシグナルを示し、テック大手が新たな上昇相場に突入した。
50日移動平均線が200日移動平均線を上抜けることは、投資家にとっては緑の光と言えるものだ。そしてこの株は、最近1年間で46.96%上昇の310.78ドルで取引されており、Salesforce の成長スピードは明白だ。
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Agentforce:Salesforceの新しいAIプレイ
しかし、投資家の関心を引いているのは、単に技術指標だけではない。Salesforceが最新のイノベーション、『Agentforce』をローンチしたことも、ビジネス界に多大な影響を与えるだろう。
Agentforceによって、顧客サポート、マーケティング最適化、受注管理といった様々な機能を自律的に管理するAIエージェントを企業が作成することができる。これらのエージェントは高度なAI推論によって駆動され、スケールでの実行が可能になっており、これらは全て無縫くSalesforceのCustomer 360エコシステムに統合されている。
言い換えれば、SalesforceはCRMだけでなく、AI駆動のビジネス自動化のリーダーとして自己ポジショニングを図っている。
ゴールデンクロス:CRM株における強気のシグナル
技術的な観点からも、Salesforceの株はその実力を発揮している。
ゴールデンクロスは、強い8日、20日、50日の移動平均性能と組み合わさり、買いのプレッシャーが強いというシグナルを発している。 7.55の移動平均収束発散(MACD)指標と71.84の相対力指数(RSI)が、短期間の内に株価が上昇することを示唆しているが、過買い状態にあるという点から、短期のトレーダーには注意が求められる。
SalesforceがAgentforceのような最新の機能で進化を続けるにつれ、この株が波を引くことについては驚くには当たらない。
基本的な力強さ、技術的なブレイクアウト、AIイノベーションが先導する中で、CRMの投資家は潜在的なテック大手を目の当たりにしている。
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