First Solar Inc (NASDAQ:FSLR)が今週火曜日に第4四半期決算を発表する。ウォール街の予測は、企業がアフターマーケット取引を報告することになっている。EPSが4.71ドル(約520円)、売上高が14.7億ドル(約1621億円)になる見通しである。
この1年で株価は5.76%上昇しており、一方で年初来では18%下落している。
First Solar株についてのチャートの示すものと、ウォール街の見解に対して銘柄がどのように位置付けられているのか、見てみよう。
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第4四半期決算を控えたFirst Solar株、強く売られる
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First Solar株は売られており、株価は152.91ドルで推移し、5日、20日、50日の指数加重移動平均線を下回っている。このことから、売り圧力が強いことを示し、引き続き株価が下がるリスクが高まる。FSLR株の8日間の単純移動平均(SMA)は159.56ドル、20日間のSMAは162.91ドルで、ともにベアリッシュな見通しを強調しており、First Solar株が上昇勢を取り戻そうと努力しているのがわかる。
このネガティブなトレンドの一層の悪化要因として、First Solarの50日間のSMAが177.05ドルに、200日間のSMAが211.45ドルにあることを挙げることができる。いずれも現在の株価よりもはるかに高い水準となっている。
MACD(移動平均収束拡散)は-5.71で、この指標がさらにベアリッシュな気持ちに拍車をかけている。 一方で、RSI(相対強度指数)は33.06で、この指標が売られ過ぎの水準に近づいていることを示唆しているが、まだ反転点には至っていない。
投資家にとって、このようなテクニカルな状況は慎重に投資することを示唆している。株価が重要な抵抗レベルを上回らない限り、このベアリッシュなトレンドは持続する可能性がある。株価が上昇するためには、20日間のSMAを上回る反転が必要だろう。一方で、株価が弱含みを強めれば、FSLR株はさらなる下値サポート水準をもたらすことになる。
First Solarのアナリスト、株価に67%の上昇余地を見出す
評価とコンセンサスの見通し:First Solar株に対する総合アナリストの評価は、現在278.71ドルの価格を目標にBuyのレーティングを維持している。最近のみずほ、BofA証券、バークレイズからの評価は、First Solar株に対して67.05%の上昇が見込まれており、平均価格予想は256ドルになっている。
株価の推移:記事執筆時点でのFirst Solar株の株価は153.25ドル。
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