水曜日にはQualcomm Inc.(NASDAQ:QCOM)の第2四半期決算が発表される。企業の市場時間後の発表となるため、ウォール街は1株当たり2.81ドルのEPSと106.5億ドルの収益を予想している。
過去1年間において同株は11.44%、今年初めまでに4.40%下落している。とはいえ、これまでのところQualcomm株はチップ部門の中で最も好調な結果を示している。 iShares半導体ETF(NASDAQ:SOXX)は今年初めまでに15%以上下落し、一方VanEck半導体ETF(NASDAQ:SMH)は14%下落している。
水曜日の市場終了後の決算発表により、この弾みが試されることになる。ウォール街は見出しの数字以上に、トランプ政権時代の関税再導入の潜在的な影響と、アップル(NASDAQ:AAPL)が、Qualcomm(NASDAQ:QCOM)のモデムチップの段階的撤退を示唆する手掛かりについても注視している。
さて、Qualcomm株のチャートと、現在のウォール街の見解との比較を見てみよう。
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QCOM株チャート、Q2決算前は混合
投資家にとっては、決算前のこの時期、Qualcomm株は水中歩き状態となっている

現在の株価146.88ドルのQualcomm株は、わずかな売り圧と比較的停滞したトレンドを示している。
ただし、短期的な勢いは上向きで、Qualcomm株は8日移動平均および20日移動平均(それぞれ142.78ドル、140.07ドル)よりも高い水準で取引を行っている。このポジショニングは、通常、根本的な強さと、短期間の上昇の可能性を示すものとなる。
とはいえ、中長期のシグナルは注意を促している。 Qualcomm株は、依然として移動平均線の50日線(151.38ドル)を下回り、移動平均線の200日線(163.63ドル)よりも大幅に低い水準にあるため、先行きが悪くなる可能性がある — これはいずれも、抵抗線と、より広範な下降トレンドを示すベアリッシュな指標となる。
移動平均収束拡散(MACD)は-1.61であり、このことはベアリッシュなニュアンスを強調している。一方、相対的強度指数(RSI)は52.22となっており、これは中立的な見解を示しており、QCOM株が買われ過ぎ状態でも売られ過ぎ状態でもないことを示している。
Qualcommのアナリスト、10%以上の上昇を見込む
格付けとコンセンサスの見積もり:Qualcomm株に対するアナリストのコンセンサス評価は売りのレーティングを持っており、1株につき193.41ドルの目標株価を設定している。JPMorgan、Citigroup、TD Cowenからの最新のアナリスト評価は、QCOM株に対して10.39%の上昇を示している。
株価アクション:火曜日の取引日の終わりには、Qualcomm株は1株146.88ドルで終了し、0.50%下落している。