全体の市場センチメントは引き続き悪化しており、「極度の恐怖」ゾーンにとどまっていることが23日、CNNマネーの恐怖と欲望指数によって明らかになった。
米国株はこの日下落し、ナスダック総合指数がセッション中500以上のポイントを失っている。
先週四半期決算を発表した後、『Nvidia Corp.』(NASDAQ:NVDA)の株価が8%以上急落した。
経済データの面では、アメリカ合衆国経済分析局が先週木曜に発表した第2次推計により、2024年第4四半期実質国内総生産(GDP)がわずか0.1%未満の下方修正を確認した。この理由としては、主に政府支出と輸出が予想を上回る増加を見せたためだ。
なお23日に発表されたデータによれば、初期失業保険申請件数は前週比22,000人増の242,000人となり、2か月以上ぶりの高水準となった。市場予想は221,000人だったが、それを上回った形となる。これは雇用市場がさらに緩む兆しである。
S&P500指数のほとんどのセクターがマイナスで取引を終え、情報技術、通信サービス、情報技術株が最大の損失を記録した。一方で、金融・エネルギーセクターの株は全体のトレンドに逆行し、セッションを上昇で締めくくった。
ダウ平均株価は23日、約194ポイント安の43,239.50で終了。S&P500指数は1.59%安の5,861.57、ナスダック総合指数は2.78%安の18,544.42で23日のセッションを終えた。
投資家らは本日、Global Partners LP(NYSE:GLP)Owens & Minor Inc.(NYSE:OMI)、Chart Industries Inc.(NYSE:GTLS)の四半期決算を引き続き注視している。
CNNビジネス恐怖と欲望指数とは?
23日の時点で18.4の読み出しを持つこの指数は、前回の読み出し21.3に対しても「極度の恐怖」ゾーンに留まっていた。
恐怖と欲望指数は、現在の市場センチメントを示す指標である。この指数は、恐怖が高いほど株価に圧力をかけ、欲望が高いほどその逆の効果があるという前提に基づいている。この指数は7つの等ウェート指標に基づいて計算されており、0から100までの範囲内で読み出しが行われる。0は「最大の恐怖」を、100は「最大の欲望」を示している。