Roth MKMのジョー・リーガー氏は、Brazil Potash Corp.(AMEX:GRO)について、17ドルの価格設定とBuy評価を付け報告を開始した。この理由について、同氏は同社の過小評価されたAutazesカリプロジェクトを挙げた。
リーガー氏によると、カリの大量輸入に対するブラジルの重要性がこのプロジェクトの重要性を裏付けており、有利な資金調達条件のもとで、追加のバリュエーション上昇が期待できるという。
Autazesプロジェクトは、ブラジルのカリ需要の18%を供給することができ、年間240万トンを生産する。大規模な農産物輸出国でありカリの輸入国であるブラジルが、外部の供給に頼ることで、同プロジェクトの戦略的価値が浮かび上がっている。
プロジェクトは順調に進行しており、建設許可も確保済み。建設後は、ブラジルで唯一の独自プロセスである採掘許可の申請も行う予定だ。最終的な経済調査を経て、2025年の第2四半期までに最終的な投資判断が期待されている。
過剰供給によりカリの価格は現在、1トン当たり280ドルで推移しているが、今後は回復すると予測されている。10年間での生産削減と年間5%の需要増加が実現すれば、価格は大幅に改善するはずだ。
リーガー氏の17ドルの価格設定は、9%のDCF評価に基づいており、長期的なカリ価格(1トン当たり450ドル)を考慮し、プロジェクトの予定されたマイルストーンと、建設後の同社のキャッシュフローポテンシャルを加味している。プロジェクトがフル稼働すれば、年間収益は11億ドル、EBITDAは7億ドルに達する可能性がある。
リスクには、資本調達からの希釈、規制上の挫折、低いカリ価格、プロジェクトの遅延、予算オーバーなどが含まれる。
株価の変動:水曜日の最新チェックでは、GRO株は2.76%高の8.19ドルで取引を終えた。
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