マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)は、自社の株式が技術的には強気な指標を示しているものの、パートナーからは賛否両論の感情が示されている中、水曜日に第2四半期決算を発表する。
1年間で6.06%、年初来で3.82%株価が上昇し、現在の株価は434.56ドルとなっている。
しかし、短期移動平均は予想が割れた。8日間の単純移動平均(SMA)(434.99ドル)はわずかな下落を示唆している一方で、20日間(428.17ドル)、50日間(430.77ドル)、200日間(425.56ドル)のSMAはすべて、強気の姿勢を示している。
移動平均収束拡散(MACD)は1.97でこの上昇の勢いを補強し、一方で、相対力指数(RSI)は52.43で、過買いの領域に入らずに上昇する余地があると示している。
全体的には、購買圧は不変のままであり、決算がパーティーを台無しにしなければ、マイクロソフトは潜在的な利益を期待できるだろう。
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第2四半期の損益決算:慎重な楽観論?
ウォール街は、マイクロソフトが68.6兆ドルの売上に対し、1株あたり3.12ドルの利益を記録すると予想している。
これはBenzinga Proのデータによるものだ。
JPMorganのMark R. Murphy氏は、マイクロソフトの第2四半期の調査で、パートナーが3%の増収を記録したと述べている。これは前四半期よりは改善しているものの、昨年の同期間と比べるとそこまで強力な成績を残していない。ビジネスの勢いは良好なものの、パートナーの予想するAzureの成長率はやや消極的で、今後の四半期で30~31%の成長を予想しているとのことだ。
また、AIも同様に予測が分かれている。
M365 Copilotの採用が今後5年で増加する見通しとなっているが、価格に関する懸念から短期間での採用が遅れることも考えられる。一方で、この領域では、競合他社がAIやクラウドに投資を拡大しており、その結果競争が激化している。その結果、マイクロソフトの業績には大きな影響が出る可能性もある。 また、Cruise chargeについての12月のマイクロソフトの声明についての懸念も一部で取りざたされている。
判決:強気だが、一筋縄ではいかない
技術的には、マイクロソフトの株式は強力な移動平均とMACDがこのトレンドをバックアップしているため、引き続き強気な動きが見込まれる。
ただし、AzureとAIの成長に対するパートナーの感情は、短期間のボラティリティを導入する可能性がある。
決算が投資家に好印象を与えることができれば、マイクロソフトはその勢いを固めることができるが、逆にガイダンスが期待を下回れば、投資家は長期的なAIの成長についての語りに乗る前に、一時的な乱れを乗り越える必要があるかもしれない。
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