General Motors Company(NYSE:GM)の株価は、ライバル企業であるHonda Motor Co., Ltd.(NYSE:HMC)及びNissan Motor Co., Ltd.(OTC:NSANY)が合併を協議しているというニュースにもかかわらず、この日はほとんど変動せずとなっている。
このニュースが、総ロック価値で世界第3位の自動車メーカーを生むものとなる。
GMの長期的な見通しには、こうした動きがどのような影響を及ぼすかは明らかではない。しかし、短期的には最近の下落トレンドは終了する可能性がある。このためGMの株価には反発ムードが広がっている。これが私たちの本日の1銘柄に選出した理由だ。
一部のアナリストは市場の効率性を信じ、株価がランダムに動くと考えているが、それは誤りだ。もし市場がランダムなら、全ての価格レベルが同じ重要性を持つはずである。しかし、それは明らかに市場の現状ではない。
以下のチャートで示すように、GMが8月以来重要視してきたのが50ドル台のレベルである。これはしっかりとした抵抗線であり、今ではサポートレベルに変換されている。
伝統的なファンダメンタル分析から見れば、GMの株価が今回のような丸められたレベルに達した時に株価が動く理由はない。しかし、テクニカル分析の観点から見れば、その理由は明らかである。それは投資家とトレーダーの心理作用によるものだからだ。
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投資家は、特定の価格レベルに注文を出すのが好きであり、それがここでも起こったことだ。
さらに、50ドルのレベルでサポートが形成されている理由は、それが以前は抵抗線だったからだ。金融市場では、以前は抵抗線だったレベルが後にサポートになることがよくある。それはやはり投資家とトレーダーの心理的側面が影響しているものだ。
それは売り手の心理変動からきている。
50ドルの抵抗線が突破され、株価が上昇した際に、抵抗線で株を売った人々の中には、その決定は間違いだったと悔やむ人が多くいた。そのうちの一部は、もし同じ価格で買い戻すことができるのであれば、自分の持っている株を買い戻すことを決心した。
そして、株価が再び50ドルに戻った際、その人々は買い注文を出した。そうした買い注文が集中した結果、サポートが形成されたのだ。
その中には、他の人々が高値で買いたがることに対して不安を感じる人もいるだろう。同じく売り手が行く先がわかっているので、彼らは支払い可能な価格を上乗せするかもしれない。それを受けて、他の人々も同様の行動に出るだろう。
その結果、GMは新たな上昇トレンドに押し上げられるかもしれない。
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