ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、インフレについて「ふたを開けてみないとわからない」と述べ、急速な利下げについて投資家の期待をくじいた。
FRBによると、最新の労働市場の統計情報は、インフレの統計情報と同じだけ重要とされており、ウィズダムツリー・インク(NYSE:WT)の固定収入ストラテジーヘッドであるケビン・フラナガン氏によると、利下げにつながる閾値に達しているとは言えないのだという。
中央銀行が中立の立場に戻りたいと考えていることは確かだが、パウエル議長は無理をせず、ゆっくり時間をかけて行動する考えだ。
フラナガン氏によれば、「パウエル氏らFRB理事らは、最も早くても3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合まで、今後の雇用統計とインフレ報告を待ち、さらなる利下げのための窓口が再び開かれるかどうかを見極めるだろう」とのこと。 フラナガン氏はBenzinga独占インタビューの中でこのように語った。
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債券市場でのボラティリティは今後も続くため、伝統的な固定収益の戦略はますます崩れそうだ。
フラナガン氏によれば、利回り曲線は今後6〜12か月でさらに急勾配になり、中長期債が短期債を下回る結果になるとのこと。 リターンとリスクのバランスを取るためには、短期債が必要になるだろう。
「アメリカ合衆国財務省利回り曲線は、恐らく次の6-12か月間でさらに急勾配になるでしょう」とフラナガン氏は指摘。「ボラティリティと期間を管理することが重要なポイントになるだろう」とフラナガン氏は続けた。
投資家は、利下げのサイクルが自分たちの考えとは異なる方向に進んでしまわないよう、戦略的な立場を取る必要がある。
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