シルバーが輝いているわけじゃない。急騰しているのだ。木曜日、1オンスあたり35.60ドルを超えて発射された白金は、2012年以来の水準だが、ゴールドブルのピーター・シフ氏は「これはまだ始まったばかり」だと述べている。
シフは「この列車は駅を出発した、止めることはできない」とXに投稿し、早い行動から36ドルまでプッシュするシルバーの特筆すべき4%の急騰についても述べた。
ゴールドは3,400ドルに近づきそうになったが、注目を浴びたのはシルバーだった。これには弱い米国経済データ、増加する地政学的緊張、9月のFRB利下げへの期待が絶妙なタイミングで絡んできた。最新のADP(自動データ処理)のレポートでは、2023年3月以来の最も低い雇用の伸びが示され、ISMサービス購買担当者景気指数(PMI)も1年ぶりに縮小圏に落ち込んだ – これによってFRBが緩和せざるを得なくなるとの見通しが強まった。
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FRBの利下げと米中貿易摩擦の影響
この急騰の背後には、単なるマクロの軟化だけでなく、市場の反応もある。米国政府が鋼鉄とアルミニウムの輸入関税を50%に引き上げるという雷鳴のようなニュースも、この急騰の一因となっている。これにより投資家たちは、米国大統領ドナルド・トランプと中国国家主席シー・ジンピンとの市場を揺るがすような通話に反応する一方で、再度の貿易戦争に対する恐れが高まっている。
シルバーにとっては、貴金属と産業用資材の間の狭間を行き来する株式のようなものだ。これがジェット燃料となったのだ。安全逃避、インフレと貿易の混乱に対するヘッジ、どの場面でもシルバーには需要がある。
SLVとシルバー鉱山株が輝いて
既に小売投資家たちが資金を投入し始めている。 iShares Silver Trust(NYSE:SLV)(銀の価格の代理)は、今年に入ってから16%以上、過去1年間で14%以上値上がりしており、そのテクニカル指標は全般的に良好だ。

SLVの現在の株価は、8日、20日、50日、200日の単純移動平均を超えており、動向を示すMACD(移動平均収束拡散)指標も陽転し、RSI(相対力指数)も68.23となっている。
これによって、First Majestic Silver Corp(NYSE:AG)、Pan American Silver Corp(NYSE:PAAS)、Wheaton Precious Metals Corp(NYSE:WPM)などの銀鉱山株も上昇している。
また、銀の価格高騰に乗じた直接的な投資手段として、 Global X Silver Miners ETF(NYSE:SIL)も大きな関心を集めている。
この大相場騰が、シルバー鉱山株の株価はもちろん、銀の価格高騰にも影響を与えるだろう。
シフ氏の予想が当たり、この急騰がたった始まりだとしたら、シルバー投資家たちは今夏、たくさんの理由を持って微笑むことができるかもしれない。
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写真:シャッターストック