2024年には、ラッセル2000(Russell 2000)銘柄の中で、特定の小型株が予想を上回る伸びを見せ、今年に至っては1000%以上の収益を上げている。
ベンジンガの高取引量テック系株、ならびに「買い」評価以上の株に焦点を絞った分析法を用いて、3つの勝者を特定した。
アナリストたちはまだ、ランニング(株価の上昇)の余地があると見ており、以下にその理由を示す。
1. リゲッティ・コンピューティング:今年の株価上昇率は1,578%
量子コンピューティングは単なるバズワードに留まらない──それは巨大ビジネスとなりつつある。 Rigetti Computing Inc(NASDAQ:RGTI)は、その量子クラウドサービス(QCS)プラットフォームと革新的な量子プロセッサによって、この流れを牽引している。
なぜ急上昇なのか? リゲッティは、量子コンピューティングのバックボーンとして位置づけられているためだ。同社のクラウドプラットフォームは従来のハードウェアとシームレスに統合されており、結果として量子力がさらに取り入れやすくなっている。アナリストたちはリゲッティを、Nvidiaの初期段階に似ていると評しており、また同社は強固なキャッシュポジションを持ち合わせており、さらなる革新の適応が期待されている。
成長の裏返しとしては、売上はまだささやか(2024年第3四半期時点で240万ドル)で、損失は依然として急激(同社の損失は2億ドル)。しかし、もしリゲッティが量子テクノロジーのスケーリングのコードをクラックできれば、潜在的な報酬は莫大だろう。
2. D-Wave Quantum:今年の株価上昇率は1,107%
量子コンピューティング・ア・サービス(QCaaS)モデルによって問題解決の再定義を目指し、D-Wave Quantum Inc(NYSE:QBTS)は、そのアニーリング量子コンピュータの魅力で、物色家の投資家たちを魅了している。
投資家たちが注目する理由は、D-Waveがロジスティクスと金融最適化の問題を解決できるアニーリング量子コンピュータに焦点を当てているからだ。同社のクラウドベースのツールを使えば、量子コンピューティングが手に取るようにわかる。一方、主要産業との提携を組むことで、この先の見通しの明るい未来を暗示している。
課題は? 同社の売上は(940万ドル)とてもささやかで、営業損失(7400万ドル)に比べれば小さいものとなっている。それでもこの株価の急騰は、同社のテクノロジーの変革的な可能性に対して、ますます増大する信頼を反映しているのだ。
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3. SoundHound AI:今年の株価上昇率は1,064%
SoundHound AI Inc(NASDAQ:SOUN)は、2024年第3四半期には売上が89%増加し、AIの波に乗りまくっている。その秘密は? 例えば同社が提携するApivia Courtage社のような企業では、直接問い合わせを20%減少させることで、顧客との相互作用をAIツールで革命を起こしているのだ。
同社は会話型AIの分野に進出し、その使命をしっかりと定着させている。アナリストたちの野心的な株価ターゲット設定を鑑みると、AI市場にはまだまだ十分な余地があるということを、SoundHoundは証明している。
2024年の注目株
2024年、量子コンピューティングから会話型AIへ。 これらの3銘柄とも、見逃せないリターンを投資家にもたらした。これらの新分野にはリスクが伴うが、とんでもない成長潜在性があるため、これらの銘柄は注目されている。
これらの会社の株価に、そしてこれらの銘柄にまつわる未来を見守ることは、次の最新情報を得るための大きな鍵となる。
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