AIインフラ分野の投資家たちは、CoreWeave Inc (NASDAQ:CRWV)を単なるベンダーとしてではなく、世界で最も野心的なAIプロジェクトに動力を与える重要なエンジンと見なしている。
Microsoft Corp(NASDAQ:MSFT)やAlphabet Inc(NASDAQ:GOOGL)(NASDAQ:GOOG)傘下のGoogleとの間でインクリメンタルな拡張契約を結んでいる。
それでもCRWVは今日の最弱パフォーマーの一角だ。こちらで詳細を確認できる。
JPMorganのアナリストMark R. Murphyは、CoreWeaveの第2四半期のビート&レイズが「AIにおける野心を表明している多くの主権国家の動きを反映している」と述べ、同社の迅速なスケーリング能力を強調している。マーフィーは、CoreWeaveのビジネスを「牽引力を持って適切な方向にトレンドしており、多くの指標で堅調なパフォーマンスを示しており、AIの長期的なメガトレンドに上手く乗っている」と見ている。
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ハイパースケーラーの動き
MicrosoftやGoogleとのインクリメンタルな拡張は、微妙だが強力なトレンドを浮き彫りにしている。すなわち、ハイパースケールのクライアントが大規模なAIクラスターを展開するためにCoreWeaveのプラットフォームにますます依存しつつあるということだ。自社内で全て構築するのではなく、これらのテクノロジーの巨人たちはCoreWeaveの速度と能力を活用して急増する需要に対応しているのだ。
同社はこの需要を「顧客からの需要シグナルの高まりに対して事業規模を積極的に拡大している」と表現しており、このシグナルは最先端のAI開発者でさえも無視できないものだ。
能力不足 & パイプライン・モメンタム
このロードマップは単にギガワットのコンピューティング能力を追加するだけでなく、容量配分とパイプライン成長のバランスを取った慎重な管理による高速拡張を反映している。2025年末までに900MWの稼働能力を実現するというのだ。これは、第2四半期の水準のほぼ2倍に相当する。このことは、クライアントの需要を満たすとともに、OpenAIのトレーニングワークロードから次世代推論に至るまで、計算集約型のAIプロジェクトのための頼れるパートナーとしてCoreWeaveの地位を確立するはずだ。
投資家へのポイント
マーフィーは、CoreWeaveの第2四半期の指標(前年同期比207%の売上高成長、ガイダンスを上回る営業利益など)が、同株がその不揃いなビジネスモデルのためにボラティリティが続くかもしれないものの、基礎的なファンダメンタルズは堅調であることを示していると指摘した。
具体的な能力の成長、戦略的なハイパースケーラーとのパートナーシップ、そして堅調なパイプラインの勢いという組み合わせは、CoreWeaveがAI分野での拡大を維持し、テクノロジー業界の大物から注目と投資を集めるのに役立つかもしれない。
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