中国の電気自動車(EV)メーカーであるNIO社(NYSE:NIO)の株は、25日のプレマーケット取引で下落している。
株価予測のマッキュアリー(Macquarie)アナリスト、ユージン・シャオ氏は、同社の評価を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げ、プライスターゲットを6.60ドルから4.80ドルに引き下げた。
この引き下げは、同社の2023年第3四半期決算が好調なものと苦戦が続く収益(YOY)の混在する結果となったためだ。
NIO社は、この四半期の収益が186.7億元(266億米ドル)で、前年同期と比べ2.1%のマイナスを記録したが、前四半期と比べては7.0%増となった。しかし、この間の収益は、予想されていた2.7兆ドルよりもすこし低かった。
株式ベースの報酬を除いた純損失は1株あたり2.14元(31セントの損失)となり、前年同期の2.28元の損失に比べて改善した。それでもなお、同社は損失を縮小させることに苦戦を強いられているが、今年第3四半期の損失は2024年第2四半期の2.21元の損失よりもわずかに改善した。
業績が振るわなかったことにもかかわらず、NIO社の重役たちは新たな戦略的計画を積極的に公表し続けている。
同社は、12月21日に母体企業の「NIOデー」イベントに先立って公式に発表する予定の第3のEVブランド「ファイアフライ」の詳細を発表した、とCnEVポストが報じた。ファイアフライの初のモデルは、2025年上半期に出荷が開始される予定で、競争の激しいEV市場におけるNIO社の存在を拡大させる取り組みと見られている。
今後の見通しについて、NIO社は2023年第4四半期の車両納品が72,000台から75,000台であるとの見通しを立てており、これは前年比で43.9%から49.9%の増加を表している。同社はまた、同期間の収益見通しを28.04億ドルから29.04億ドルの範囲で発表し、これは前年の同期間に比べて15.0%から19.2%の成長を予想している。
これらの楽観的な予測にもかかわらず、NIO社の株は2024年に大きな圧力を受けており、2024年の累計で45%以上急落している。
株価情報:最終取引時点で、NIO社の株は1.29%安の株価4.60ドルで取引を行っている(木曜日の最終確認時点での情報)。
写真提供:シャッターストック
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