PG&E コーポレーション(NYSE:PCG)の株価は、ここまでのところ前年比21%減の水準で推移し、主要な移動平均線よりも相当低い水準で取引されている。
しかし、この週の木曜日、市場が開場する前に同社の四半期決算が発表される見込みとなり、投資家たちは持ち直しの兆しに注意を払っている。
同社は、ベンジンガ・プロのデータによると、純利益7.11億ドル(約7923億円)、1株当たり31セントの調査報告を発表する見通しだ。
売りが優勢なトレンド、しかし購入圧の兆しも
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技術的には、PCG株は強く売りが優勢なトレンドを維持しており、5日、20日、50日の指数平滑移動平均線よりも低い水準で取引が行われている。 ただし、株の8日移動平均(SMA)は15.51ドルとなっており、これは株が15.78ドルで取引されているPCG株に対する買いのシグナルを示している。
それでも、20日移動平均(16.07ドル)、50日移動平均(18.37ドル)、および200日移動平均(18.81ドル)のSMAは引き続きPCG株の売りシグナルを示している。 MACD(移動平均収束拡散)は-0.84の水準であり、このことは売りのセンチメントを強化している。 一方、相対力指数(RSI)は37.63であり、株が売られ過ぎのレベルに近づいていることを示している。
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JPモルガン:売り込みは行き過ぎている
JPモルガンのアナリスト、リチャード・W・サンダーランドは、PG&E株に対する楽観的な見通しを維持し、投資評価を「オーバーウエイト」のまま、株価予測を22ドルに据えたままとしている。
山火事の懸念が高まる中、カリフォルニアの公共株全体が売られる中、サンダーランド氏は、PCG株のリトリートは過剰だと主張している。
イートン火災からの潜在的な責任を負う可能性があるエジソン・インターナショナル(NYSE:EIX)とは違い、PG&Eは直接的なリスクを持っていない。規制上の障壁が再格付けを遅らせる可能性があるものの、サンダーランド氏は、政策の対応がPCGが失った地盤を取り戻すのを助けることができると考えている。
決算がカタリストとなる可能性
PG&Eの決算が、投資家が待ち望んでいる転換点となるかもしれない。
株は既に大幅な割引で取引されているため、規制リスクに対する肯定的なガイダンスや透明性が提供されれば、株価は反発するだろう。
しかし、もし結果が失望すれば、PG&E株は山火事によって引き起こされた下降局面にとどまる可能性がある。 今問題となっているのは、ウォール街が何らかの回復に対して賭ける準備ができているかということだ。
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