市場状況の変動や、Tesla Inc.(NASDAQ: TSLA)のCEOであることに関する噂を受けて、テック界の大富豪であるイーロン・マスク氏は、自身が電動車大手である同社で引き続きほとんどの時間を過ごしているということを示唆しました。
マスク氏は、火曜日に行われたテスラの第1四半期決算発表の際、マスク氏がCEOを務める宇宙開発企業であるSpaceXや、かつてのTwitterである新興企業「X」を含む複数の重要企業のトップを務めている点を踏まえ、彼の心が実際にはどこにあるのかという質問を受けました。
この質問は、Bernsteinのウォール街アナリスト、トニー・サコナジ氏から出されたもので、彼は「今後3年間のある時点で、Teslaへのかかわりを減らす可能性」について質問しました。
マスク氏はこの質問に対して、直接的には回答を避けました。マスク氏は、Teslaは「私の労働時間の大半を占めており、私はほとんど毎日働いています。日曜の午後を休むことは珍しいです」と述べました。
テスラのCEOは、さらに「私はTeslaがかなり繁栄するようにします。実際、今は繁栄しており、これからも非常に繁栄するでしょう」と力説しました。
去年、Teslaの取締役であるジェームズ・マードック氏(James Murdoch)が、マスク氏は自身に代わる後継者を見つけたという報道があった際、この件は話題を呼びました。
今月初め、Teslaの株は第1四半期の物流見通しの下方修正を受けて大幅な下落を見せました。この際、 Wedbushのアナリスト、ダン・アイブス氏は、Teslaの価値の70%がマスク氏によるものであると語りました。
「マスク氏はTeslaであり、Teslaはマスク氏である」とアイブス氏は述べています。
今年1月にはマスク氏自身、同社でAI(人工知能)を推進するためにはTeslaのコントロールを増やす必要があると語っています。 「AIとロボティクスにおいて世界をリードするようなTeslaを成長させることには不安を感じていますが、25%の株式を保有していることから私の意見が無視されることはない」
2020年以前にも、マスク氏はTeslaのCEOになりたいとは思わなかったと述べており、当時の彼の言葉は話題を呼びました。 「これは、私が何らかの理由でTeslaを愛していないかのように誤解されています。仕事で狂うことがないように調整をしているだけでテスラへの愛情は変わっていない」とマスク氏は強調した。