Qualcomm Inc.(クアルコム)(NASDAQ:QCOM)は、半導体デザイン企業である Arm Holdings Plc.(アーム・ホールディングス)(NASDAQ:ARM)との法廷闘争で、重要な勝利を手にした。
出来事今回の出来事について米デラウェア連邦陪審団は、クアルコムがArmとのライセンス契約に違反していないとの判決を下し、カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置くチップメーカーは法的な障害を乗り越えることができた。
クアルコムの勝利は、陪審団が審議のために与えられた質問のうちの1つを解決できなかったため、判決が不成立に終わったことが原因だ。これはつまり、Armが将来再びクアルコムを訴える可能性があるということだ。
陪審団の判決は、クアルコムがArmとのライセンス契約に違反していないと述べた一方で、クアルコムがArmのライセンス契約に違反したかどうかは決定できなかった。なお、Nuviaはクアルコムが2021年に14億ドルで買収したスタートアップだ。
クアルコムは、いくつかのWindowsラップトップに搭載されたSnapdragon Xラインのチップを強化するためにNuviaを使用した。同社は、Nuviaの買収によって年間最大14億ドルの節約が見込まれている。
参考リンクIntel Stock Is Where It Was 27 Years Ago: How The World’s Leading Chipmaker Lost The Plot, Thrice
なぜ重要かこの判決が重要な理由は、SoftBank Groupが支援するArmが12月の裁判を前にして、クアルコムのチップのデザインライセンスを取り消すと脅迫していたことにある。
クアルコムのチップは、多くのAndroidスマートフォンやタブレットで使用されており、これらのチップの売り上げは同社の390億ドルの売上の大部分を占めている。
同社はこの脅迫行為を「長年のパートナーへの威圧的な行動」として呼んでいる。
報告によると、クアルコムのスポークスマンは、「Armとの契約に基づくクアルコムの権利が肯定されるということに自信を持っています」と述べた。
株価動向アフターマーケット取引で、クアルコムの株は1.8%以上上昇し、152.89ドル近くで推移している。一方、Armの株価は1.4%以上減少し、132.15ドルで取引されている(Benzinga Proのデータによると)。
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写真提供:Qualcomm