米国株式市場、緩やかな値動き
米国株式市場は、トランプ大統領がメキシコへの関税引き上げを1ヵ月間一時停止する計画を発表したことで、ダウ工業株30種平均株価がセッション中に100ポイント以上を下落し、相場は下げ渋る形となった。セッション前半には最大665.6ポイント下落する場面もあった。
Owens & Minor Inc.(NYSE:OMI)の株は、同社が期末および2024会計年度の予備収益が市場予想を下回ると発表したことを受け、35%下落した。一方、Tyson Foods Inc.(NYSE:TSN)は、同社が発表した2025会計年度第1四半期の収益が市場予想を上回る内容となっている。
米国の経済データでは、12月の米国建設支出が0.5%増の2,1920億ドルの年率となり、11月の改定0.2%の上昇に続いて拡大が続いた。米国のISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は、1月に50.9となり、12月の改定値49.2を上回る結果となり、市場予想の49.8を上回った。
S&P500指数の全セクターのうち、消費者向けの離散型テクノロジー、情報技術、および産業株は、月曜日の取引で値下がりを記録したが、ユーティリティおよびコンシュマー・ステープルズ株は、セッションを上昇で終えた。
月曜日の取引で、ダウ平均株価(以下、ダウ)は約123ポイント安の44,421.91で終了した。同日のS&P500指数は0.76%安の5,994.57、ナスダック総合指数(以下、ナスダック)は1.20%安の19,391.96で終了した。
本日は、Electronic Arts Inc.(NASDAQ:EA)、Pfizer Inc.(NYSE:PFE)、PepsiCo Inc.(NASDAQ:PEP)の決算発表が控えている。
【C】
ダウジョーンズは月曜日、読み値44.1で「恐怖」圏内に留まり、前回の読み値40.5から改善した。
Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)は、現在の市場センチメントを測定する指標で、高い恐怖心が株価に圧力をかけ、一方で高い欲望心が反対の効果をもたらすという前提に基づいている。この指標は7つの等ウェイト指標に基づいて算出されており、その指数は0から100の範囲を取り、0が最大の恐怖心を表し、100が最大の欲望心を表している。
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