Gerber Kawasaki Wealth & Investment ManagementのCEOであるRoss Gerber氏(Tesla Inc. (NASDAQ:TSLA) の株主)は、今年同社株の株価が50%暴落すると予想している。
出来事:Gerber氏は、同社の人気が下がっているとの懸念を表明し、60百万ドル相当のTesla株式を売却していた。
2024年の大統領選挙の直後に一時的な高騰があったものの、今年に入ってから同社の株式は16%下落し、Gerber氏が12月に行った発言以降では4%下がった。
Gerber氏はInsiderとの対談の中で、Teslaに対する悲観的な予測の背後にある4つの理由について詳細を述べている。また彼は、2025年6月までにテキサス州オースティンに自律型タクシーネットワークを展開するというイーロン・マスクCEOの意欲的な目標への疑念も示した。
「彼は完全自動運転が数か月で実現するという締め切りを設けたので、今年にはこのような事態が生じるだろうと感じています。それが実現するのはほぼ不可能に思えます」とGerber氏はInsiderに語った。
またGerber氏は、LIDARセンサーではなくカメラに依存しているTeslaの自動運転プラットフォームについても懸念を示した。
また、AIに対するマスクCEOの強い強調がTeslaにとって有害である可能性があるとGerber氏は示唆した。そして、中国に拠点を置く世界最大のEVメーカーであるBYDからの競争が高まっていることにより、Teslaの主要事業である自動車販売が遅くなっていると提案した。
Gerber氏は語る。「マスク氏の関心は100%AIに向けられていますが、それはTeslaにとってプラスよりもマイナスなことです。なぜなら彼はもはやTeslaで働いていないからです。もし彼が全ての時間を完全自動運転に費やしていたら、私はTeslaに対してより自信を持っているでしょう」。
また、TeslaがマスクCEOのドナルド・トランプ大統領との緊密な結びつきによって直面するかもしれないとGerber氏は強調した。
「このことで生じるのは、怒りです。私はTeslaに対するこのような怒りを見たことがありませんが、それは同社に向けられているのではなく、人々がそれを取り除く唯一の方法としては、マスク氏を見ているからです」とGerber氏は付け加えた。
エルンスト・アンド・ヤングによると、Teslaは2021年にはじめに総ロック価値が80億ドルだったが、今年に入ってからは約400億ドルにまで増加した。
なぜ重要か:Gerber氏の予測は、Teslaの株式の動向が注目されている時期に行われた。同社の株式は今年に入って下降基調をたどり、Gerber氏のコメントはTeslaの将来に不安を持つ声の一つに過ぎない。
Gerb氏の懸念は、Teslaの自動運転プラットフォームと、トランプ大統領とのつながりによる潜在的な反発についても述べられた点が重要だ。
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