バーテックス ファーマシューティカルズ社(Vertex Pharmaceuticals Incorporated)(NASDAQ:VRTX)は、腰仙神経根症(LSR)に対するスゼトリジンの第2相試験の結果を発表した。LSRは腰と臀部に痛みを引き起こし、その痛みは大腿部の後ろから脚に沿って放射状に広がる障害だ。
数値痛み評価尺度(NPRS)を用いた試験の主要エンドポイントは、統計的に有意で臨床的にも意義のある痛みの低減を示した。
スゼトリジン群では、ベースラインからの統計的に有意で臨床的にも有意な痛みの低減が観察され、12週目のNPRSの平均変化はマイナス2.02だった。
研究はまた、ベースラインからの痛みの統計的に有意で臨床的にも意義のある群内低減を示すプラセボ基準群も含んでおり、12週目のNPRSの平均変化はマイナス1.98だった。
第2相試験の第二エンドポイントやその他のエンドポイントも主要エンドポイントと整合性があった。
バーテックスは、疼痛試験で認識されたプラセボ反応のサイトごとの変動を示す事後解析も実施しており、結果、約40%のサイトでプラセボ反応が低かった。そのうちのいくつかのサイトで、スゼトリジン群における群内の痛みの低減は総体的な試験と同様であり、プラセボ群からの差が大きかった。
これらの分析から、今後の研究でもプラセボ反応をよりよくコントロールし、スゼトリジンの治療効果をプラセボから分離するために、試験の設計を革新することができると示唆された。バーテックスは、これらの革新を打ち出すことでスゼトリジンの治験の設計に取り入れる予定だ。
スゼトリジンは、研究全般で一般的に良好な耐用性が示された。ウィリアム・ブレア(William Blair)は、第2相試験の結果がプラセボを明確に上回っていないにもかかわらず、規制当局との協議の後にスゼトリジンを第3相試験に進める予定だとしている。
アナリストは、この決定について疑問を投げかけ、試験の設計と小さい効果サイズに対する懸念を挙げている。そのため、スゼトリジンによる成功を保証することが難しくなる可能性がある。
株価動向:本日の最終取引でVRTX株は13.4%安の387.37ドルとなっている。
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