6月27日(金)米国市場は、米中貿易協定に対する楽観と、米国連邦準備制度(FRB)による利下げが期待されることを受けて、S&P500種株価指数とナスダック総合指数がともに史上最高値を記録し、上昇して取引を終えた。
米カナダの緊張が続く中、投資家のモメンタムは強まり続け、特にテック株における株価は安定している。経済統計は混在し、消費者心理も向上した。
NvidiaとNikeが上昇を牽引し、MicronがAI株の信頼を高めた。全体として市場は強く、好感を持った投資家は利益を上げ続けている。
主要セクターでは、コミュニケーションサービス、消費財、産業株が上昇し、エネルギーと医療は下落した。
ダウは1.00%高の43,819.27で取引を終え、S&P500は、0.54%高の6,173.07、ナスダックは0.52%高の20,273.46で終了した。
本日のアジア市場
日本では、リアルエステート、銀行、繊維セクターの利益を受けて、日経225種は前日比0.80%高の40,472.00で終了した。
オーストラリアのS&P/ASX 200は、前日比0.33%高の8,542.30で取引を終えた。ヘルスケア、産業株、消費財セクターで上昇。
インドのNifty 50は前日比0.44%低の25,524.95、Nifty 500は0.01%上昇して23,621.90で終了。
上海総合指数は前日比0.59%高の3,444.43で終了し、上海深セン300指数は0.37%上昇して3,936.08で取引を終えた。
香港のハンセン指数は、前日比0.87%安の24,072.28で終了した。
欧州市場
05:45AM(米国東部時間)時点で、ユーロ圏の指数は下落している。STOXX 50指数が0.30%下落している。
ドイツのダックス指数は0.09%低下。
フランスのCAC 40は0.19%減少した。
英国のFTSE 100指数は0.30%低下している。
05:45AM現在の商品相場
WTI原油は1バレル=65.26ドルで前日比0.40%安、ブレント原油は1バレル=66.65ドルで0.24%下落している。
中東の緊張が緩和されたことで原油価格が安定しているが、OPEC+の原油供給増加とグローバルな需要の不透明感が利益を制約している。弱い見通しの中でベアリッシュな圧力が続くとみられる。
天然ガスは前日比3.56%安の3.606ドル。
金は前日比0.33%上昇し3,298.52ドル、銀は0.13%減の35.990ドル、銅は0.52%上昇し5.0530ドル。
米国先物
05:45AM米国東部時間現在、ダウ先物は前日比0.47%高、S&P500先物は0.41%上昇、ナスダック100先物は0.61%高の水準を示している。
外国為替市場
05:45AM(米国東部時間)時点で、米ドル指数は前日比0.17%減の97.23、ドル/円は0.30%安の144.24、ドル/豪ドルは0.05%上昇の1.5320で推移している。
米中の貿易協定に対する期待やFRBによる利下げの見込みで、米ドルが数年ぶりの安値に近づいた。関税リスクの緩和、FRBの利下げシグナル、ユーロの上昇により、さらに米ドルは売られるだろう。
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