テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が持つソーシャルメディア会社Xは、440億ドル(約4兆9000億円)の評価額で出資者との資金調達について協議していると報じられている。
出来事:水曜日、イーロン・マスク氏のXが440億ドルの評価額で新たな資金調達を確実にしているとBloombergが報告した。同報告書は、この野心的な評価が同社の運命に大きな変化をもたらすことを指摘している。イニシャルレポートによると、投資家は当初、マスク氏の負債を巡る懸念からその買収に慎重な姿勢を取っていたが、この負債に対して過剰な支払いが行われてしまったり、政策変更に伴って潜在的な広告収益の損失が発生するのではないかという懸念があったからだ。
しかし、マスク氏がドナルド・トランプ大統領の政権において有力なポジションを持っていることで、投資家たちのXに対する考え方が大きく変わったようだ。Bloombergは、2024年の米大統領選を控え、ユーザーの活動が再び活発化していることも伝えている。
なおXは、Benzingaのコメント依頼に直ちに回答していない。
1月にはウォールストリートジャーナルも、Amazon(NASDAQ:AMZN)がイーロン・マスク氏のXに対する広告支出を増やしたと報じていた。2月には、1年以上の間広告を掲載していなかったApple Inc.(アップル)(NASDAQ:AAPL)が再び広告を掲載することになった。広告は再開したものの、何社かの企業は、プラットフォーム上での憎悪を助長するような広告が相次いだため、Xに掲載していた広告を一部取り下げていた。
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なぜ重要なのか:現在の評価額の協議は、投資家が12月に再評価を行った後のことである。12月にイーロンマスクが所持するXホールディングスの評価をFidelityが上げたことは、この前月の大幅な評価の下げから一転したものだった。これは同社のマーケットへの認識においてポジティブな変化を示唆するものだ。とはいえ、Fidelityの評価額が約123億ドルであり、これはマスク氏の初期の買収価格から見ると28%低い数字となっている。
特に1月には、ウォールストリートジャーナルがXの財務状況に関する内部メールを入手した。その中でマスク氏は、自身のプラットフォーム上での成長が「停滞し」、収益が「印象がない」と述べていた。そして、「私たち、やっと赤字が割れました」とも付け加えていた。ところが、後にマスク氏はこのような内部メールを送った覚えがないと否定した。
一方でBloombergは先週、Morgan Stanley(NYSE:MS)が、Xの3億ドルの負債を満額で売り出しており、投資家からは強い需要があったと報じている。
Xがこのような金融情勢の中で舵を取る中、資金調達ラウンドの結果は、同社の市場評価と将来の成長の見通しにとって重要な指標となるであろう。
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