実業家ウォーレン・バフェットの息子であるハウィー・バフェット氏は、非執行会長として著名な企業バークシャー・ハサウェイ社(NYSE:BRK)を率いる準備を進めている。
出来事の内実: ハウィー・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイ社の経営を引き継ぐという情報が知られるようになってきた。同社は、1兆ドルに近い時価総額を誇る複合企業である。なおハウィー・バフェット氏は30年以上にわたり同社の取締役会に所属しており、父ウォーレンのビジネス戦略について貴重な洞察を得ている。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報告によると、ウォーレン・バフェット氏は自身の事業継承計画について透明性を持ちながらも、同社のカルチャーを保全するために非執行会長として自身に続いてくれることを望んでいることを明らかにしている。つまり、グレッグ・エーベル氏が新CEOとなる可能性が高いということだ。
ハウィー・バフェット氏の兄弟であるスーザンとピーターも、ウォーレン・バフェット氏のバークシャー社約1400億ドルの株式を慈善活動に活用するために、近年で最も重要な資産移転の一つをなす役割に就くだろう。
他の出来事: ウォーレン・バフェット氏が支持する株式が2025年の「トップピック」となるわけ
ハウィー・バフェット氏に適しているとは言い難いという意見もあるが、ウォーレン・バフェット氏はハウィーの能力を信じている。
ウォーレン・バフェット氏が「彼はビジネスの運営について考える必要はないだろう。彼は取締役会がCEOを変更しなければならないかどうかを考えるだけでいい」と語ったと、米国の出版社は報じている。
なぜ重要なのか: バークシャー・ハサウェイ社の経営の移行はビジネス界にとって重要な出来事である。この会社は、ウォーレン・バフェット氏のスチュワードシップのもとで1兆ドル企業に成長した。
ハウィー・バフェット氏が非執行会長に任命されるという決定は、ウォーレン・バフェット氏が同社のカルチャーや価値観を維持する意図を明確に示している。
さらに、バフェット氏の兄弟による慈善活動は、富の分配においても大きな変化をもたらすものであり、様々な社会問題に影響を与える可能性がある。
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