自律ソフトウェアおよび防衛航空機に焦点を当てたディープテック企業であるShield AIは、最大53億ドル(約6235億円)の評価額で240百万ドルの戦略的資金調達ラウンドを成功裏に締めくくった。
同ラウンドでは、L3ハリス・テクノロジーズ社(NYSE:LHX)や韓国のHanwha Aerospaceなどの業界をリードする重要な企業が資金を提供し、アンドリーセン・ホロウィッツ、USイノベーティブ・テクノロジー、ワシントン・ハーバーなどからの引き続きの投資も受けた。
調達された資金は、自律システム部門を変革することを目指す製品であるShield AIの「Hivemind Enterprise」の開発と展開をさらに推し進めるために使用される。
Hivemind Enterpriseは、インテリジェントマシンの開発を簡素化し、スピードアップさせることを目的とした自律ソフトウェアスイートだ。このシステムは、開発者および組織が無人システムを構築し、テストし、展開するための基本的なツールを提供する。
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「自律技術の開発は複雑であり、また費用がかかる。Hivemind Enterpriseはこの広く知られた問題を解決し、インテリジェントマシン向けの強固で高性能な自律システムを迅速かつ効率的に構築可能にする」と、Shield AIの最高技術責任者であるNathan Michael氏は述べている。
投資家の支持を受け、同社はHivemind Enterprise自律ソフトウェアスイートをOriginal Equipment Manufacturers(OEM)、政府機関、およびさまざまな企業に拡大する予定だ。
この動きにより、GPSや通信が利用できない環境で機能できるインテリジェントマシンの創造が加速する見込みだ。
「先進的な自律技術への需要はこれまで以上に緊急性を持っている。Shield AIは、規模の大きな自律技術に対して、これまで可能なだけでなく避けられないということを証明している。AI駆動の自律制御の限界を押し広げる同社の取り組みは、私たちのTrusted Disruptor戦略と一致しており、ここでは、私たちはAIを活用したソリューションおよび新興技術をより迅速かつ効率的に提供するために提携している」と、L3ハリス社の会長兼CEOであるChristopher E. Kubasik氏は語った。
同ソフトウェアスイートは、AI駆動のツールセット、エッジ自律機能、統合自律工場のユニークな組み合わせを提供し、開発者はこれにより迅速かつ柔軟にミッション対応のシステムを作成することができる。
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