デイブ・ラムジー氏は、36兆ドルの国債に取り組むため、過剰な政府支出の削減と、経済刺激のための税制引き下げにより収入を増やす2つの方針を提唱している。
出来事『ザ・ラムジー・ショー』の一コーナーでリスナーからの国債問題についての質問に答えたラムジー氏は、「ばからしい出費にナイフを入れるのを見るのは楽しい」と述べ、どのような規模の政府運営も「個人の金融とは異なるもの」としつつも、「借金をしないという考え方は基本的に変わらない」と指摘した。
個人の金融の「副業を始める」という戦略を採り入れ、それを連邦政府に適用したラムジー氏は、「借金を返済したいと思ったら、お前に副業を始めるようすすめるじゃないか?…アメリカ合衆国の収入を増やすために、なんというか、奇妙なことに、税率を引き下げることで税制が生み出す収益を増やそうというのさ」と語った。
ラムジー氏は、ラッファー曲線に関して、「アート・ラッファー氏が…提唱した理論は…、一定の税率で税率を引き下げると、経済が活性化する…、というものだ。なぜなら金を稼ぐ人がビジネスにその金を戻し、…彼らはますます多くのお金を稼ぎ、税金を支払うからな」と述べた。ラムジー氏はケインズ経済学にも批判的で、「私はその理論の信奉者ではない…、私は自由市場を信奉する者だからな」とも付け加えた。
支出側では、ラムジー氏はイーロン・マスク率いるDOGEの積極的なコスト削減策を支持しており、「出費の無駄を削減する。だから、なんとかしてそろそろ黒字にすれば、そのあとは政府債務を返済し始めることができるだろう」と述べた。
政府借入の悪影響についても語ったラムジー氏は、「政府が借金をすれば、それは経済から骨髄を吸い取るものだが」と語った。しかし、それを止めれば成長が躍進すると楽観的に捉えており、「アイデアがうまくいけば、収入は天井知らずに伸びるかもしれない」とも述べている。
最終的にラムジー氏は、このようなアプローチは、個々人が自分自身の借金を払い終えようとするときに経験する根本的な変化に喩えている。「自分の人生を取り戻し、借金を返済しようとするため、君たちは猛然と行動することになるだろう」とラムジー氏は締めくくった。
写真提供:Ramsey Solutions