トレーガー社(NYSE:COOK)に関して、Telsey Advisory Groupのジョセフ・フェルドマン氏は、アウトパフォーム評価からマーケット・パフォーム評価に格下げし、株価予測を4.00ドルから2.50ドルに引き下げことを発表しました。
フェルドマン氏によれば、2025年においてもトレーガー社の業績は引き続き厳しいものとなると予測されています。
トレーガー社は、2025年の見通しを発表し、595百万ドルから615百万ドルの範囲内での売り上げ平坦を予測し、FactSetのコンセンサス628百万ドルを下回る結果となりました。
フェルドマン氏は、金利の上昇やインフレーションの影響で消費者が大型アイテムへの支出に慎重になっていることを強調しました。さらに、見通しは新政権下での潜在的な関税の影響を考慮しておらず、これにより50%程度の製品の原材料が中国から調達されているため、売上が減る可能性があるとフェルドマン氏は指摘しています。
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さらに会社側は、ドミニク・ブロシル最高財務責任者(CFO)氏が2025年第1四半期末で退任し、2025年末までサポート役としての役割にシフトすることを明らかにしました。トレーガー社の財務・戦略担当上級副社長ジョーイ・ホード氏が、ブロシル氏のCFOを引き継ぐことになります。
良い点として、フェルドマン氏は、トレーガー社がマーケティングや顧客対応を通じてブランド認知度を高めようとしている点から、同社は依然として業界を凌駕する可能性があると指摘しています。
同社はユーザーに向けた革新的なアプローチ(Woodbridgeシリーズ)を続け、隣接製品カテゴリーの調査を行っているとのことです。
トレーガー社は、消耗品事業や食品スーパーでの販売を通じて継続的な収益を生み出し、国際展開を進めているとしています。しかし、フェルドマン氏は、関税がさらに下方リスクを追加することで、引き続き需要に影響を与えると予測しています。
この結果、フェルドマン氏はこの銘柄を様子見とする判断を下しました。フェルドマン氏は、2025年の売上予測を632百万ドルから605百万ドルに引き下げ、調整後EBITDA(償却減価償却前利益)を90百万ドルから75百万ドルに下方修正しました。これにより、調整後EBITDAマージン率は14.2%から12.3%に縮小します。
2026年に関して、フェルドマン氏は、642百万ドルの売上増 6%を予測し、調整後EBITDAを90百万ドルと予測しています。
株価動向COOK株は、本日(金曜日)最終チェック時点で2.16ドルでトレードしています。
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