木曜日早朝、米国株先物が上昇し、水曜日の取引終了後に2社の「Magnificent 7」企業から強い決算報告を受けて支えられている。
市場は商務省が発表したGDPが0.3%のマイナス成長を記録したという発表で揺さぶられたものの、主要指数は反発し、前のセッションをプラス圏で終了した。
Meta Platforms Inc.(NASDAQ:META)(旧Facebook)とMicrosoft Corp.(マイクロソフト)(NASDAQ:MSFT)はともに、予想を上回る決算と収益を出し、それぞれプレマーケット取引で6.63%、7.40%上昇した。
一方、 Tesla Inc.(テスラ)(NASDAQ:TSLA)はプレマーケット取引で0.54%下落した。この間、試験的な噂がCEOのイーロン・マスクの後任の検索を取締役会が行っているという噂が伝えられたが、これはテスラ社が否定したものである。
本日(木曜日)、投資家はApple Inc.(アップル)(NASDAQ:AAPL)、Amazon.com Inc.(アマゾン)(NASDAQ:AMZN)、Mastercard Inc.(マスターカード)(NYSE:MA)、Airbnb Inc.(エアビーアンドビー)(NASDAQ:ABNB)の各社の四半期決算発表を注視する予定であり、今後数日間にわたる一連の強いパフォーマンスに期待が高まっている。
前回のセッションからの手掛かり:
米国10年債利回りは4.15%、2年債利回りは3.60%である。CMEグループのFedWatch ツールによると、FOMC会合は5月第1週に予定されており、この日付には利上げがないという見方が市場では95%で価格設定されている。この比率は水曜日の92.4%から上昇している。
先物 | 変動(+/−) |
ダウ平均 | 0.83% |
S&P500 | 1.30% |
ナスダック100 | 1.78% |
ラッセル2000 | 0.46% |
米国株ETF「SPDR S&P 500 トラストETF」(NYSE:SPY)は月曜日に0.04%上昇し、ナスダック100指数に連動する「Invesco QQQ トラスト」(NASDAQ:QQQ)は0.013%下落した。
米国S&P500指数のセクターには、水曜日はいろいろな動きがあった。ヘルスケア、産業、消費者必需品は堅調な動きを示している一方で、最新のGDPの収益からは景気後退の懸念が高まり、エネルギーセグメントは2.70%下落した。
ダウ平均はこの日0.35%上昇し、一方でナスダック総合指数は僅かながらマイナスの0.086%となった。
水曜日のセッション中にはGDPの発表があり、特に-0.3%というGDPの数字が市場を動かした。この数字は前年の2.4%からのマイナス成長で、コンセンサスの予想値は0.4%だった。さらに、個人消費支出(PCE指数)は2.3%になり、予想値の2.2%を上回る結果となったため、5月の金利引き下げの可能性が完全に消滅した。
2月の終わりに比べ、ナスダック100指数は11.93%下落し、前回の最高値22,222.61ポイントから下落している。前回の最高値6,147.43ポイントに対し、S&P 500指数は9.40%低下し、ダウ平均は52週最高値45,073.63ポイントに対し9.77%下落している。
指標 | 成績(+/−) | 値 |
ナスダック総合 | -0.086% | 17446.34 |
S&P500 | 0.15% | 5569.06 |
ダウ平均 | 0.35% | 40669.36 |
ラッセル2000 | -0.63% | 1964.12 |
アナリストの見解:
「市場が景気後退に過剰に心配する必要はない」とチャータード・マーケット・テクニシャンのライアン・デトリック氏はXに投稿し、今回のGDPのマイナス成長は、企業の輸入のフロントローディングと新たな関税の導入に先立って物品を購入したことに起因すると述べた。
デトリック氏は最終需要が減速したが、それでも「かなり良好」との見方を示しており、関税の導入に先立って経済は減速したが、それは景気後退には当たらない、と述べた。
今後数日の経済指標:
木曜日には以下の経済指標が発表される。
- 初申請失業救済金の申請件数レポートは米国東部時間午前8:30に発表される予定。
- 4月のS&P最終米国製造業購買担当者指数(PMI)は米国東部時間午前9:45に発表される。
- 4月のISM製造業指数と3月の建設支出はそれぞれ米国東部時間午前10:00に発表される。
- 自動車の4月の売上高は日中に発表される予定だが発表時間は未定。
注目の銘柄:
- Apple Inc.(アップル)(NASDAQ:AAPL)はクローズ後に2四半期決算を発表する。株価はプレマーケットで1.10%下落し、アナリストは同社が売上高946億ドルのうち1株当たり1.62ドルを記録すると予想している。
- Amazon.com Inc.(アマゾン)(NASDAQ:AMZN)はプレマーケットで4.01%上昇しており、同社は木曜日にクローズ後に1四半期の決算を発表する予定だ。アナリストは同社の1株当たりの利益を1.36ドル、売上高1551億ドルと予想している。
- Eli Lilly And Co.(イーライリリー)(NYSE:LLY)はプレマーケットで1.95%上昇し、投資家はこの日の朝に同社の1四半期の決算発表を待っている。コンセンサス予想では、同社の1株あたりの利益は3.46ドル、売上高127億ドルと見られている。
- Mastercard Inc.(マスターカード)(NYSE:MA)は数時間以内に1四半期の決算を発表する予定で、クローズ前に0.31%上昇している。アナリストは同社が売上高71億ドルのうち1株当たり3.56ドルを記録すると予想している。
- マクドナルド(NYSE:MCD)はクローズ前に1四半期の決算を発表する予定で、アナリストは同社が売上高61.2億ドルのうち1株当たり2.67ドルを記録すると予想している。株価はプレマーケットで1.51%下落している。
商品、金、世界の株式市場:
原油先物は米国ニューヨーク市場の早い時間にさらに下落し、今回は2.31%下落し、1バレル56.91ドルで取引されている。これは、今後景気後退のリスクが高まるだろうとの見方が広がったことが要因の1つである。
ゴールドスポットの米ドルは今回も下落し、1オンスあたり3,223.74ドルで推移しており、先週の1オンス当たりの最高値3,500.33ドルからの下落が続いている。一方、米ドル指数は0.39%上昇し、99.8543の水準で取引されている。
木曜日のアジア市場では日経平均株価、インド株50指数、ハンセン指数がプラスに推移し、韓国株総合指数、上海総合指数はマイナスになっている。オーストラリアのASX200は上