全ての主要指数が下落している。金曜日の昼の取引では、S&P500とナスダック100はそれぞれ1%と1.24%下落し、そのまま今週最悪の値を記録する可能性が出てきた。ナスダックは金曜日に、2月のピークから10%以上値を下げ、修正相場に突入した。
この週の間、関税の発表と関税がどうなるのかについての不確実性が市場を混乱させてきた。トランプ大統領は木曜日に、北米貿易協定でカバーされる商品に関する全ての関税を4月2日まで延期すると発表したが、市場の不安定性にはほとんど影響はないだろう。
10年債の利回りは、2月の雇用統計が予想を下回ったことを受けて、金曜日に4.23%に下がった。労働省の非農業部門雇用統計レポートによると、2月の米国の雇用は市場予想(16万人)を下回る15.1万人の新規雇用を記録した。失業率は、予想(4.0%)を上回る4.1%に予想外の上昇を見せた。
「この先の数か月、株式市場は関税のトピックに合わせて動くことが予想されるが、これにより市場のボラティリティ(変動率)が非常に高い水準で推移するだろう。市場は不確実性が好きではない」と、GDSウェルス・マネジメントの最高投資責任者であるグレン・スミス氏はCNBCに語った。
「関税によって大幅に下落した後、市場は自分の足場を見つけ、回復すると想定している。しかし投資家は、今後の不確実性が解消されるまで、不透明感が続くことを覚悟しておくべきだ」とスミス氏は付け加えた。
米国の株式と債券
ウィークリー・インデックスとETF
主要米国株式指数およびETFの金曜日の動き
主要指数 | 価格 | 1日%変化 |
ナスダック100 | 17,822.68 | -1.38% |
S&P500 | 5,680.26 | -1.01% |
ダウ | 42,261.60 | -0.74% |
ラッセル2000 | 2,036.80 | -1.44% |
Benzinga Proのデータによると:
- SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は0.84%下落し、567.87ドルを記録。
- SPDR ダウ・ジョーンズ・インダストリアル・エージェント ETF(NYSE:DIA)は0.61%低い、423.31ドルで取引終了。
- テクノロジー株中心の Invesco QQQ トラスト シリーズ(NASDAQ:QQQ)は1.17%減の482.49ドル。
- iShares Russell 2000 ETF(NYSE:IWM)は1.35%減の202.50ドル。
- 消費者ディスクレッショナリー セレクト セクター SPDR ファンド(NYSE:XLY)は2.28%下落し、201.35ドル。
- エナジー セレクト セクター SPDR ファンド(NYSE:XLE)は1.28%上昇し、87.06ドル。
金曜日の株式市場の出来事
Broadcom, Inc. (NASDAQ:AVGO)の株式は、同社が第1四半期の業績が予想を上回り、さらに強い業績予測も発表した後、上昇している。
今週、企業の決算に反応して上昇した株式には、以下の企業が含まれている。
- Costco Wholesale Corp (NASDAQ:COST)
- Hewlett Packard Enterprise Co (NYSE:HPE)
- Funko, Inc. (NASDAQ:FNKO)
- Broadcom Inc. (NASDAQ:AVGO)
- Reliance Global Group, Inc. (NASDAQ:RELI)
- Serve Robotics Inc. (NASDAQ:SERV)
- Algonquin Power & Utilities Corp. (NYSE:AQN)
- Genesco Inc. (NYSE:GCO)
月曜日に決算を発表する企業は、以下の通り。
- Oracle Corp (NYSE:ORCL)
- Vail Resorts, Inc. (NYSE:MTN)
- Asana, Inc. (NYSE:ASAN)
- BioNTech SE (NASDAQ:BNTX)
- Grupo Supervielle SA (NYSE:SUPV)
- Hesai Group (NASDAQ:HSAI)
- Redwire Corp (NYSE:RDW)
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