選挙シーズンが本格化してきている中、ドナルド・トランプ氏が再び大統領に就任した場合、特定のETF(上場投資信託)には大きな影響が出るかもしれない。これらのファンドは、仮想通貨、エネルギー、スモールキャップ株など、様々なセクターにわたって投資が行われている。
投資家が注目すべきセクターの一つが仮想通貨だ。トランプ氏が大統領の地位を再び獲得した場合、好意的な政策と規制フレームワークが浮かび上がり、かつてないほどの勢いで仮想通貨業界が成長するかもしれない。最近の分析によると、トランプ氏が勝利を収めた場合、仮想通貨政策の重要性が浮き彫りになると同時に、ビットコイン(暗号通貨:BTC)は9万ドルに到達する可能性がある。トランプ大統領の支持的な姿勢が続けば、iShares Bitcoin Trust ETF(NASDAQ:IBIT)、Grayscale Bitcoin Trust(NYSE:GBTC)、CoinShares Valkyrie Bitcoin Miners ETF(NASDAQ:WGMI)などのビットコインに基づいたETFは利益をもたらされるかもしれない。トランプ氏の支持的な姿勢が続けば、暗号通貨とブロックチェーン技術に関する規制は緩和される可能性があるためだ。
共和党の支持を受けているエネルギーセクターも、トランプ大統領の下で繁栄する可能性がある。エネルギー株の魅力が高まる原油、天然ガス、石炭といった化石燃料に対する規制緩和と支持的な政策が打ち出される可能性がある。トランプ氏による2016年の大統領選勝利は、エネルギーセクターの規制緩和とアメリカのエネルギー生産を優先することを支持したため、石油と石炭の両産業にとっても好材料だった。このセクターで最も大きなETFの1つである、Energy Select Sector SPDR Fund(NYSE:XLE)は、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、再びリスクオンムードになるかもしれない。
特に国内市場に焦点を当てる小型株企業も、規制緩和と優遇される法人税によって利益を得ることができるかもしれない。このような条件の下では、iShares Core S&P Small-Cap ETF(NYSE:IJR)もポジティブな成績を収めるかもしれない。
しかしながら、トランプ大統領の提案した法人税減税には大きな議論が巻き起こっている。トランプ氏は、連邦法人税率を21%から15%に引き下げることを提唱している。支持者たちは、過去に同じような税制改革がなされた結果、経済が成長したと主張している一方で、法人税率を15%に引き下げると、アメリカのGDPが0.4%増加し、約9万3000人のフルタイム雇用が創出されることを指摘する声もある。
株価動向:月曜のプレマーケット取引で、IBITは0.48%下落、WGMIは0.52%下落、GBTCは0.44%下落した。同時に、XLEは0.80%上昇している。一方、IJRは0.05%上昇した。
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